多くのものがどんどん生み出されていくこの世の中で、消費されながらも 無駄になってしまうものや本当に必要なものなのに、記憶や実物が消えてしまうこともある。一つ例にとってみると、今ではBBQの定番の バーベキュー用のコンロのような台が売り出されているが、それよりも格段に燃費がいい七輪が今注目されている。
一回に使用する燃料の木炭が七厘ほどの金額で足りることからこの名称がつけられたといわれています。(つまり、最小限の炭で効率よく燃えるということ) 事実、一回のバーベキューであれば切り炭5-6個で最初に七輪をいっぱいにしておけば、途中で補給する必要はありません。
バーベキューコンロは一度火がつき始めると火の調節ができないが 七輪は小窓を開けたり閉めたりすることで調節ができます。
また、炭には周りの温度が高いほどよく燃え、そうでないとうまく燃えないという性質があります。直火や、バーベキューコンロのように広い面積で炭を燃やす場合はうまく燃えなかったり、かなりの量の燃え残りができたりしますが、七輪は朝顔型の内部構造により、燃えて炭の量が減った場合でも常に狭い範囲に炭が集められるので、燃え残ることもなく効率よく燃焼します。
七輪のこの構造によるメリットは更に続きます。伝統的な七輪は、珪藻土という植物プランクトンの化石からできた土で作ります。珪藻土は、気泡を非常に沢山含んだ土で(水に浮きます)発砲スチロールのように高い断熱性を持っています。 燃焼熱が外にほとんど漏れることなく、燃焼室は常に高温に保たれますので炭は効率よく燃え、熱効率も最高です。
最近の住宅建築では防火の為に、よく発泡コンクリートの外壁材を使いますが、珪藻土はこれに負けない断熱性・耐火性を持っています
上記引用
特に冬の時期でサーフィンとも関係ありませんが、安いもの使い捨てのものがあふれかえるなかで、これだけ日本の文化 知恵が組み込まれたものは他にもないのじゃないかと思われるぐらい素晴らしいものが現代に残っている。再び今手元にあるものを見直してみる時間を持ってもいいかもしれない。